このコーナーでは、川崎病に関連する書籍をご紹介します。
 
  このたび、当センター理事長の川崎富作氏のインタビュー取材をまとめた単行本、『川崎病は、いま 聞き書き川崎富作』が出版されました。ジャーナリストの細川静雄、原信田実両氏が約40回に及ぶインタビューをもとに、論文や新聞記事などの資料収集や、関係者の関連取材も重ねて、きめ細かく執筆、編集した川崎氏の自伝ともいえる本です。全国の書店やインターネット書店などでご購入いただけます。ぜひ一冊お買い求めいただくとともに、お知り合いの方々にもお勧めいただければ幸いです。 四六判、262ページで、出版社は木魂社(こだましゃ、03・3237・7576)、定価は1680円(消費税込み)です。
 
 この本の「書評」については、共同通信社配信の外部識者による書評記事が「河北新報」「京都新聞」「信濃毎日新聞」など有力地方紙に掲載されたほか、大阪府医師会の広報紙「大阪府医ニュース」の06年7月26日号などに掲載されました。

府医ニュースの「書籍紹介」を同医師会の許可を得て、転載します。
 現在、「川崎病」が独立したひとつの疾患概念を有する病気であることを疑う医師はいないであろう。しかし、川崎富作先生が「急性熱性皮膚粘膜リンパ腫症候群」(MCLS)としてこの疾患を発表した当時は諸説粉々であり、「川崎病」が「あたらしい病気」と認知されるまでに国内では9年、海外では17年を要した。その間、また、その後も、川崎先生は根気よくこの疾患の研究を続けられ、厚生省(当時)の「川崎病研究班」の全国調査では、35年間に20万人を超える患者記録を集めている。現在も患者数は増え続けており、年間1万人が罹患している。

 本書は日本経済新聞社大阪社会部の細川静雄氏と翻訳家の原信田実氏が川崎富作先生に行ったインタビューをまとめたものである。先生の学生時代のことや日赤中央病院小児科勤務でのこと、川崎病との出会い、そして、その後の川崎病研究の45年間にわたる足跡が逐一記載されており、川崎先生の人となりが、また小児科医師としての在り方がまざまざと感じられる自伝的な本である。諸氏の共感を得るものと確信する。一読されたい。

(大阪府医師会理事、中川やよい)

 
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