14.川崎病罹患児の急性期,回復期におけるQT dispersion(QTd)の検討
| 日本医科大学小児科 |
内木場庸子,深澤 隆治,勝部 康弘,上砂 光裕,関 隆志, 大久保隆志,倉持 雪穂,福見 大地,池上 英,小川 俊一 |
【目的】川崎病罹患児の急性期,回復期のQT dispersion (QTd)を検討し,再分極過程の不均一性の程度の評価を行った. 【対象および方法】対象は、川崎病罹患児14例,年齢は10ヶ月〜4歳4ヶ月.急性期,回復期に体表面12誘導心電図を記録しそれぞれのQTdを測定した(QTd>50を異常値とした.MacFarlane,1998).同時に心エコー検査を施行し、冠動脈病変,心嚢液貯留および心機能低下の有無を検討した. 【結果】QTd異常値は急性期においては14例中4例に認められたが,回復期には1例も認められなかった. 急性期にQTd異常値を呈した症例は,一過性冠動脈拡張例3例,心機能低下例1例であった.不整脈は全例に認められなかった. 【まとめ】急性期においてQTdが異常値を呈した症例は再分極過程の不均一性が増大しており心筋障害の存在が示唆された. |
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15.瘤のない川崎病既往患者の冠動脈径の発育について
| 国立循環器病センター小児科 |
津田 悦子,小野 安生,藤田 秀樹, 黒崎 健一,山田 修,越後 茂之 |
(目的)冠動脈瘤のない川崎病既往患者の遠隔期における冠動脈径の発育について、断層心エコー図(2-DE)を用いて検討した。 (方法)川崎病既往で冠動脈瘤のない患者144例 (K群)の右冠動脈セグメント1 (RCA)、左冠動脈主幹部 (LMT)、左前下行枝セグメント6 (LAD)について血管径(内径)を計測した。心エコー装置は東芝380Aで、プローブは5MHzまたは3.5MHzを使用した。同時期に受診した器質的心疾患をもたない0歳から19歳までの133例(N群)と比較した。K群とN群について体表面積(BSA)に対するRCA、LMT、LAD径の回帰分析を行った。(結果)K群ではRCA=1.3 (BSA)+0.6 (r=0.84)、LMT=1.5 (BSA)+1.2 (r=0.85)、LAD=1.2 (BSA)+0.9 (r=0.81)であった。N群ではRCA=1.2 (BSA)+0.8 (r=0.88)、LMT=1.4(BSA)+1.2 (r=0.89)、LAD=1.1 (BSA)+0.9 (r=0.89)であった。RCA、LMT、LADについてK群とN群の回帰式の有意差はみられなかった。 |
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16.電子ビームCTによる冠動脈形態評価
| 国立循環器病センター小児科 |
藤田 秀樹,黒嵜 健一,津田 悦子,越後 茂之 |
| 心臓超音波検査は年長児においては冠動脈の明瞭な画像を得ることが難しく、描出可能であっても近位部の所見しか得られない。また微少な石灰化は描出できず、石灰化が強ければ音響陰影のため内部は明瞭に描出されない。一方、電子ビームCTは呼吸停止の協力が得られる年長児において冠動脈形態の詳細な描出が期待される。今回、冠動脈病変を伴った4例において電子ビームCTで冠動脈の3次元構築を行い形態評価を試みた。電子ビームCT施行時の年齢は19〜29歳で、全例で3次元構築による冠動脈の描出が可能であり、拡張性病変の明瞭な画像が得られた。1例において冠動脈起始部の狭窄が疑われた。電子ビームCTは心室壁運動、心筋性状の評価や冠動脈の石灰化・壁性状の評価に加え、冠動脈の形態評価の発展により、冠動脈障害の経過観察においてさらに有用な検査法となる。 |
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17.電子ビームCTによる川崎病既往患者の冠動脈評価の試み
| 山口大学医学部小児科 |
藤原 元紀,石川 雄一,古川 漸 |
| 山口大学医学部放射線科 |
岡田 宗正,松永 尚文 |
| 川崎病既往患者の冠動脈評価は心エコー、冠動脈造影で行われている。しかし年長児になると次第にecho windowが狭くなり心エコーでの評価は困難となる。今回、電子ビームCT(EBT)による川崎病既往患者の冠動脈評価を試みたので報告する。対象は5歳から25歳までの川崎病既往患者12例(冠動脈瘤群2例、regression群5例、正常群5例)。IMATRON C-150XPを用い、3mm slice、2mm feed、0.1sec/scanの条件で心電図同期、呼吸停止にてplane像、enhance像を撮像した。12例とも画像構築で動脈瘤を含め冠動脈の描出可能だった。冠動脈瘤群1例とregression群1例に冠動脈の石灰化が疑われた。EBTは心エコーと比較し肺・骨によるartifactが少なく、冠動脈造影よりはるかに低侵襲で冠動脈評価が可能で、川崎病既往患者の長期経過観察に有用である。 |
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