18.川崎病急性期における心筋障害の定量的評価 :Integrated Backscatterを用いた左室心筋の組織性状の検討
| 久留米大学小児科 |
菅原 洋子,石井 正浩,姫野和家子, 古井 潤,赤木 禎治,加藤 裕久 |
| 川崎病患児43例(Group A: IVIG著効例30例、Group B: IVIG不応例13例)と年齢を一致させた対照群20例で心筋の組織形状の変化を心エコーでのIntegrated Backscatter (IBS) 解析のCyclic Variation (CV)を用いて評価した。IVIG前では、患児は対照群に比べ、CV値は有意に低値であった (Group A:4.8±2.6, Group B: 6.8±2.8, vs. control 9.2±2.1dB, p<0.05)。IVIG投与48時間後に、CV値はGroup aでは増加した(8.8±4.8db)が、group b では対照繋に比べ様意に低値を示し(7.0±2.2db)、14病日でも低値を示した(7.1±2.1db)。cv値の変化は尽筋障赫を反映していると考えられた。今後、冠状動脈のみならず尽筋障赫についても長期妬な観察が斌要である。 |
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19.川崎病後心筋梗塞遠隔期の造影高速MRI法を用いた心筋性状の評価 −第1報−
| 和歌山県立医科大学小児科 |
上村 茂,南 孝臣,武内 崇,鈴木 啓之,吉川 徳茂 |
| 紀南綜合病院小児科 |
渋田 昌一 |
| 和歌山県立医科大学循環器内科 |
木村 桂三 |
| 成人の虚血性心疾患の心筋viabilityの評価として造影高速撮影MRI法が有用である。今回初めて川崎病後心筋梗塞につき同法を用い検討した。症例は20歳男。右冠動脈瘤内閉塞に伴う心筋梗塞を生じ10年経過。方法は1)心筋perfusion法;ペルサンチンを静注,その後造影剤(Gd-DTPA)を急速静注し,呼吸停止下で左室短軸5断面を同時にdynamic 90度presaturation pulseを伴う snap shot FLASH法で各々30画像(42秒)撮影。2)late enhancement;空間分解能が良い高速撮影IR法を用い左室短軸5断面,左室流入長軸断を撮影(各5-6秒)。3)Cine MRI;呼吸停止下で左室短軸5断面を各々13画像で撮影。結果;1)perfusion defectは右冠動脈および左回旋枝領域に低信号で描出。2)同部に一致しlate enhancementされたが,一部は壁貫通性,大部分は内膜側のみの障害であった。3)perfusion defect部で収縮性低下を軽度認めたが壁の菲薄化は認めなかった。結語;同法は川崎病心筋障害の新しい非観血的検査法である。 |
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20.川崎病心筋虚血における123I-BMIPP心筋シンチグラフィの意義
| 関西医科大学小児科 |
寺口 正之,池本裕実子,荻野廣太郎,辰巳貴美子,小林陽之助 |
| 123I-BMIPP心筋シンチグラフィ(BMIPP心筋シンチ)は、局所心筋の脂肪酸代謝を反映する。心筋血流シンチグラフィ(負荷、早期像)とBMIPP心筋シンチ(早期、後期像)との差をみることにより、軽度の虚血心筋の脂肪酸代謝の低下を検出しうる可能性がある。対象は巨大冠動脈瘤のある川崎病既往例10例(男6例、女4例)で、両心筋シンチ所見と冠動脈造影所見とを比較検討した。冠動脈狭窄が50%以下の5例では、両心筋シンチ所見はともに正常であった。重症狭窄性病変のある5例ではBMIPP心筋シンチは全例異常を示し、血流シンチとの比較では(1)BMIPP心筋シンチ異常、血流シンチ正常 : 3例、(2)BMIPP心筋シンチ異常範囲>血流シンチ異常範囲 : 1例、(3)BMIPP心筋シンチ異常範囲=血流シンチ異常範囲 : 1例、であった。BMIPP心筋シンチは、血流シンチで異常を示さない心筋虚血を検出できる可能性がある。 |
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21.低用量ドブタミン負荷心電図同期心筋SPECTによる 心筋血流および収縮予備能の同時評価(第2報)
| 日本大学医学部小児科 |
唐澤 賢祐,宮下 理夫,谷口 和夫,金丸 浩,山菅 正郎, 鮎沢 衛,能登 信孝,住友 直方,岡田 知雄,原田 研介 |
昨年の本研究会で低用量ドブタミン負荷による心筋viabilityの診断能について報告した. 今回は,症例数を増やし血行動態の変化および安全性について検討した.対象は川崎病後有意冠動脈狭窄19例(OMI群)と冠動脈狭窄を認めない15例(対照群)である.心電図同期心筋SPECTは,エルゴメーターまたはATP負荷後像とドブタミン3〜5μg/kg/minのドブタミン負荷像を評価した.OMI群における心筋viabilityの診断は心筋血流評価で26%,ドブタミン負荷による壁厚増加率の改善を指標とする評価で89%であった.ドブタミンによる心機能指標は駆出率および一回心拍出量が増加し,OMI群の方が改善の程度が大きい傾向を認めた.動悸は9%に認められたが,その他の副作用は認めなかった.低用量ドブタミン負荷心電図同期心筋SPECTは,低侵襲的に心筋虚血およびviabilityの評価ができる有用な診断法である. |
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22.過去10年間に心臓血管造影検査を施行した川崎病症例の検討
| 社会保険広島市民病院小児循環器科 |
鎌田 政博,高田 啓介 |
| 社会保険広島市民病院小児科 |
岡本 吉生,大和 愛,石川 暢恒,小川 和則, 吉光 千記,伊与田邦明,岡崎 富男 |
| 平成3年4月から10年間に当院で心臓カテーテル検査を施行した川崎病患者は42例であった. 狭窄病変を伴った症例は14例あり、全例6mm以上の冠動脈病変を有し、特に巨大冠動脈瘤(≧8mm)を合併していた症例が10例あった. 狭窄病変の形成時期に関しては発症1年以内に発見された症例が4例あった. また1例で発症2年後に石灰化を認めたが、特に発症5年以降は石灰化病変の合併率が高率となった. 狭窄病変に対して、PTCR 2例(延べ3回)、PTCA 3例、ロータブレータによる形成術が1例で行われた.急性心筋梗塞を生じた2例では、外科的にバイパス手術が施行された. 高度の石灰化病変に対してはロータブレータが有用ではあるが、それ以前に狭窄病変を発見すべく、トレッドミルテスト、心筋シンチグラフィーなどによる、外来フォローアップが重要と考えられた |
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