27.3カ月未満川崎病の臨床像に関する検討
| 聖マリア病院小児科 |
姫野和家子,浦部 大策 |
| 久留米大学小児科 |
石井 正浩,赤木禎治,加藤 裕久 |
【目的】3カ月未満の川崎病の臨床像を明らかにすること 【対象】生後3カ月未満の川崎病11例 【結果】年齢は68±18生日で、入院病日は2.8±1.3病日。入院時診断は、川崎病3例、その他不明熱3例、尿路感染2例、肺炎、髄膜炎、腸炎がそれぞれ1例であった。診断基準6項目中5.4±0.6項目が出現し、欠損項目は、頚部リンパ節腫脹3例、硬性浮腫3例、発疹1例であった。原田のスコアは5.2±0.9で、アスピリンは全例、γglobulinは10例に使用された。治療開始時期は、アスピリンは4.3±2.0、γglobulinは4.3±1.3病日であった。冠動脈異常は5例(45%)に認められた。2例でγglobulin投与後に全身状態の悪化を認めた。 【結論】乳児期川崎病は、重症型のものが多く、γglobulin投与にもかかわらず冠動脈後遺症を残す率が高いため、乳児早期の熱性疾患として念頭におくべきである。 |
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28.全国調査で報告された川崎病重複受診の観察
| 埼玉県立大学 |
柳川 洋 |
| 自治医大公衆衛生 |
屋代 真弓,中村 好一 |
| 雪の聖母会聖マリア病院小児科 |
姫野和家子 |
目的:第16回川崎病全国調査において、調査対象施設を2カ所以上受診した患者の頻度と特徴を観察し、重複報告による疫学像の歪みを明らかにする。 方法:氏名のイニシアル、性、生年月日、住所などにより同一人がどうかを判定し、初診日の間隔が1か月未満のものを重複受診とした。 結果:・重複例は報告実患者数の2.0%、・非重複受診患者の心障害出現率は、急性期17.6%(巨大瘤0.3%)、1か月後5.6%(巨大瘤0.3%)、・重複受診患者の心障害出現率は、急性期27.7%(巨大瘤4.4%)、1か月後12.1%(巨大瘤2.5%)で、非重複受診患者に比べて著しく高い。 結論:重複記録が含まれることによる疫学像の歪みはわずかであったが、巨大瘤などの心障害の発生要因を解析する場合は重複記録を除外した解析が望まれる。 |
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29.川崎病における心後遺症の急性期、1か月後、1年後の頻度について
| 自治医科大学公衆衛生学 |
大木いずみ,屋代 真弓,中村 好一 |
| 埼玉県立大学 |
柳川 洋 |
目的:川崎病の急性期(1か月以内)の心障害、1か月以降および1年後の心後遺症の頻度を明らかにする事を目的とする。 方法:川崎病研究班が実施した第15回全国調査から患者報告数の多い93施設における1998年(1〜12月)に報告された全患者2013人を対象に調査票を送付し1年後の心後遺症の状況について調査した。 結果:対象2013人のうち1966人回収した(97.7%)。1年後追跡ができた者は1966人中1620人で、死亡した者1例と、1年以内に再発した者25人を除く1594人を解析対象として以下の結果を得た。 1.急性期(1か月以内)心障害あり267人(16.8%)、1か月後心後遺症あり105人(6.6%)、1年後心後遺症あり51人(3.2%)であった。 2.急性期、1か月後、1年後のどの時期でも後遺症がある割合は男が女に比べて多く、年齢は、1〜4歳までが、1歳未満、5歳以上に比べて少なかった。 |
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30.川崎病に対する冠動脈造影実施の過去10年間の動向
| 自治医科大学地域医療学 |
上原 里程 |
| 自治医科大学公衆衛生学 |
中村 好一,屋代 真弓 |
| 埼玉県立大学 |
柳川 洋 |
【目的】過去10年間の川崎病に対する冠動脈造影(CAG)実施動向を明らかにする。 【対象・方法】第11回から第15回の全国調査に連続して報告のあった施設で、すべての調査でCAG実施の有無が明確だった536施設を対象とし,CAG実施件数の変化を観察した。また、第11回調査でCAGを実施しなかった施設で第12回以降の実施件数の変化および第11回でCAGを実施した施設で第12回以降実施しなくなった施設数を観察した。 【結果】CAGを実施した施設のうち年に1-4件実施した割合は、第11回で42%、第15回で52%と増加傾向にあった。第11回調査でCAGを実施しなかった施設の95%以上が第12回以降もCAGを実施しなかった。また第11回でCAGを実施した施設が以後CAGを実施しなかったと回答した割合は、第12回で12%、第15回で29%と有意に増加した(p=0.004)。 【考察】CAG実施件数および実施施設数の減少には、CAG適応患者数の減少、高度医療機関の限定などが要因として考えられる。 |
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