平成14年1月から小流行した川崎病の検討
| 共立湖西総合病院 西田光宏 田口智英 |
【はじめに】平成14年1月から6月までに13例の川崎病とその容疑例を経験した。平成12年同時期川崎病症例は3例で4.3倍、平成13年同時期は5例で2.6倍であり、小流行と判断して臨床的に検討した。
【成績】臨床症状が診断基準を満たした症例は8例で容疑例は5例(38%)であった。平成12年1月から13年12月までの川崎病16例中容疑例は3例(18%)とこの小流行では容疑例が高率であった。γグロブリンは原田のスコアを参考にして8例(62%)(確定例7例と容疑例1例)に投与した。γグロブリンを4g/kg以上投与した症例は平成12年1月から13年12月までの川崎病16例では経験しなかったが、この小流行で1例経験し、この症例で冠動脈拡張を認めた。また、平成12年1月から13年12月までの川崎病10例中入院時にマイコプラズマ抗体80倍以上の症例は経験しなかったが、この小流行では11例中3例(27%)で80倍以上であった。 w)攘誅澄枴神13年1月から湖西病院周辺で川崎病の小流行があった。この小流行では容疑例が38%と高率であった。入院時にマイコプラズマ抗体上昇を25%で認めた。
キーワード:容疑例、マイコプラズマ、流行 |
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過去4年半の当院における川崎病症例の検討
聖マリアンナ医科大学小児科
後藤建次郎 麻生健太郎 栗原八千代 豊川達記 村野浩太郎 瀧 正志 |
【目的】最近4年半に当院へ入院した川崎病患児について、症状、診断、治療等につき検討を加える事が目的である。
【方法】平成10年1月から平成14年6月迄の間に当院へ入院となった川崎病患児148例について後方視的検討を行なった。
【成績】男女比は男児84名、女児64名で男児に多い傾向を認めた。発症年齢は0歳が44例(うち3か月未満が4例)、1歳が34例、2歳が21例、3歳が21例、以下年齢を増すごとに減少した。3歳迄に120例(81%)が発症していた。10歳以上は2例で、最高齢は13歳であった。再発例は4例(3%)で、うち再々発例が1例認められた。冠動脈病変は6例(4%)存在したが、巨大瘤は認められなかった。
【結論】今回は上記に加え、γグロブリンの投与開始病日、γグロブリンの投与方法、ウリナスタチンあるいはステロイドの併用方法、血漿交換療法等につき更に検討を加え、最近の当院における川崎病の実態について報告する。
キーワード:川崎病、γグロブリン療法、冠動脈病変 |
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中国6地域における川崎病の疫学調査成績
埼玉県立大学 柳川 洋
Peking Zhang
自治医大公衆衛生 中村好一
日本川崎病研究センター 川崎富作 |
【目的】中国における川崎病の疫学像を明らかにする。
【方法】中国の地域的な代表性を考慮して、江蘇省、陝西省、北京市、広東省、黒竜江省ハルピン地区、遼寧省大連地区の6か所について、各地域の主要病院に過去5年間に入院した川崎病患者の発生状況を調査した。
【結果】罹患率の最も高いのは北京市、次いで広東省が高かった。男女比は1.3から2.2の範囲であった。1995年から1997年にかけての罹患率はハルピン地区以外はすべて増加傾向を示した。6地域の患者の年齢分布をみると、いずれも1歳代の患者が最も多かった。心後遺症の出現割合は地域により開きがあり、広東省14%、北京市37%、江蘇省22%、陝西省40%、大連地区29%、ハルピン地区6%であった。
【結論】日本の疫学調査方式に従って、中国における省レベルの川崎病疫学調査が初めて実施し、疫学像の概要を把握することができた。両国の協力により、今後さらに精度の高い疫学像の把握に努めたい。
キーワード:中国、川崎病、疫学 |
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第17回川崎病全国調査の実施計画と期待される成果
自治医大公衆衛生 屋代真弓 中村好一
埼玉県立大学 柳川 洋
日本川崎病研究センター 川崎富作 |
【背景と目的】川崎病研究班は2000年末までの30年にわたる川崎病全国調査の結果、約17万人の患者を把握している。今後とも継続的に疫学像を把握する目的で、2003年1月に2001-02年の2年間の初診患者を対象に第17回全国調査を実施する予定である。
【方法】前回と同様の方法で100床以上の病院を対象に調査を実施する。患者情報については、今回初めて主要症状6項目の有無、退院時病日を追加する。施設情報では、ガンマグロブリン早期投与、アスピリン投与に関する項目を追加したい。
【結果の見通し】今後とも罹患率の増加が予測される。川崎病既往者のうち約5万人が20歳以上であり、前回の調査では親に既往歴のある患者が33人確認された。さらに親子例の情報を追加することによって、川崎病の宿主要因に関する解析が実施できる見通しである。
【まとめ】小児科医のご協力を得て、患者発生状況および疫学像の変遷を明らかにしたい。
キーワード:全国調査、疫学、データベース |
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