Initial therapyとしてのステロイド治療のprospective study
群馬川崎病研究会:○篠原 真、小林富男、井上佳也、岡田恭典、小林 徹、森川昭廣 |
【目的】川崎病の治療における早期ステロイド投与の効果をprospectiveに評価すること。 【方法】対象は2000年9月より2003 年6月現在、群馬大学小児科の関連11病院に川崎病の診断で入院した児のうち、インフォームドコンセントを取り得た122例で、1群:アスピリン、ジピリダモール、IVGG(1 g/kg/day(12hs投与)×2 days)を投与、2群:1群投与薬にプレドニゾロン(PSL)(2mg/kg/day 分3)を併用の2群に割り振り、臨床経過、冠動脈病変について比較検討した。 【成績】1群は60例、2群は62例で、両群間で年齢、性別、入院時血液検査所見等に有意差は認めなかった。治療開始後の発熱期間およびCRP陰性までの期間はいずれも2群で有意に短かった。初期治療不応例は1群で11例、2群で3例、冠動脈は一過性拡大がそれぞれ7例、1例で、1か月時に1群の3例に拡大が残存した。 【結論】川崎病に対し、IVGGとPSLによる初期治療は有効であった。 キーワード: Initial therapy プレドニゾロン Prospective study |
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γグロブリンによると思われる強いアレルギー症状を示し、 両側冠動脈瘤の合併をみた川崎病の1歳男児例
香川県立中央病院小児科:○國井陽子、杉峯貴文、遠藤千恵、三宅 進 高松赤十字病院小児科: 秋田裕司 社会保険広島市民病院小児循環器科: 鎌田政博 |
| 川崎病の急性期治療にはγグロブリン大量療法が広く行われており、冠動脈障害出現の抑制にきわめて有効であることはよく知られているが、一方でγグロブリンに対するアレルギー症状を起こす危険性もある。最近我々は、γグロブリン投与に対して低体温・顔面蒼白などのプレショック症状を呈し、冠動脈障害が出現してきているにもかかわらず投与中止を余儀なくされた1歳男児例を経験した。この児はウリナスタチン投与中にも発疹が出現し、アスピリン投与のみでは解熱せず冠動脈病変が悪化してきたため、追加治療としてメチルプレドニゾロン投与を行ったが冠動脈瘤を形成した。冠動脈障害を合併する川崎病例に対してのステロイド療法に関しては、現在も賛否の分かれるところであるが、今回のような症例に対しての治療方針について、明確に示された報告は少ないのが現状である。本症例の経過をもとに、同様の症例に対する今後の治療戦略を検討するため報告する。 |
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ステロイドパルス療法終了後回復期に冠動脈瘤を生じた川崎病の1例
| 金沢医科大学小児科:○中村常之、高 永煥 |
症例は1歳男児.川崎病主要症状6症状を認め、第7病日心エコーにて心嚢液を軽度認めることから、γグロブリン超大量療法を開始した.開始直後、突然の不機嫌、全身チアノーゼを認め、血圧の測定が不可能であることからγグロブリンによるアナフィラキシーショックと診断し、γグロブリンを中止し、ステロイドによる治療へ変更した.ステロイド療法開始後、第9病日から解熱、CRPも低下した.さらに第15病日に膜様落屑を認めた.連日心エコーにて急性期冠動脈に拡張を認めなったが、第18病日seg.1、5、6、11に約3mmの拡張を認めた.拡張傾向は進行し、最大約5mm(seg.5)の瘤形成となった.ウリナスタチン療法を拡張の認めた時点で開始した.著効した印象はなかったが、幸いに第27病日冠動脈拡張に対し消退傾向を示した.回復期にもかかわらず冠動脈障害を生じた原因に関して考察を加え報告する. キーワード: 川崎病回復期、ステロイドパルス療法、アナフィラキシーショック |
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シクロスポリンが有効だったγグロブリン不応例の川崎病の一例
獨協医科大学小児科:○西倉 潔、清水 亜妃、平尾 準一、有阪 治 |
| 症例は4ヶ月男児。川崎病の診断にて第5病日と第7病日にγグロブリン1g/kgを投与したが改善傾向なく、γグロブリン不応例と判断してステロイド療法を開始した。第15病日、右の冠動脈瘤が出現し、直ちにステロイド減量を開始し、γグロブリン1g/kgの投与とウリナスタチン療法を追加した。第18病日にγグロブリン1g/kgを投与し、更に第21病日にも2g/kgを投与したが全く効果は認められなかった。第26病日にシクロスポリン療法を開始したところ3日目には完全に解熱した。同時に白血球数、CRP値も速やかに改善した。CyA療法を開始してから37.5℃以上の発熱は退院するまで1度もなく第41病日CRPは陰性化した。本例の様なγグロブリンを始めとする様々の治療に対して抵抗する重症例にはCyA療法を考慮しても良いと考えられた。 |
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