99mTc-tetrofosminによる川崎病後の右室心筋灌流の評価
日本医科大学付属病院小児科:○内木場庸子、汲田伸一郎、深澤隆治、池上 英、渡邊美紀、小川俊一 |
【目的】川崎病既往者において右冠動脈責任の心筋梗塞既往や心筋虚血を有する患者の右室心筋灌流状態を評価する。 【対象】対象(35例)を右冠動脈責任急性心筋梗塞既往群(AMI群5例)、無症候性右冠動脈閉塞群(OC群7例)、右冠動脈責任心筋虚血群(IS群8例)、非虚血群(n-IS群15例)に分類。なおIS群は全例POBAを施行されている。 【方法】99mTc-tetrofosmin 185〜740 MBq(体重1kgあたり12 MBq)を投与40分後より3検出器型ガンマカメラPRISM 3000を用い心筋SPECTデータ収集を施行。SPECT再構成を行った後,表示画像におけるlower threshold を0〜5%に設定し,短軸像および水平長軸像を用い右室心筋灌流の評価を行った。 【結果】AMI群、OC群、IS群において、右室心筋の灌流欠損は認められず、またn-IS群に比し有意な灌流低下も認められなかった。 【結語】右冠動脈が責任の急性心筋梗塞、心筋虚血において、左室では心筋梗塞、心筋虚血所見が認められるが、右室ではそれらは出現しにくいことが示唆された。 キーワード: 急性心筋梗塞 心筋虚血 心筋シンチ |
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川崎病冠動脈障害の長期観察における低侵襲的冠血流評価 −運動負荷心筋SPECTとMulti-slice spiral CTを用いて−
日本大学小児科: ○唐澤賢祐、金丸 浩、鮎沢 衛、住友直方、岡田知雄、原田研介 |
【目的】学童期以降の川崎病既往例における低侵襲的冠血流評価として、運動負荷心筋SPECTによる心筋灌流評価とMulti-slice spiral CT(MSCT)による冠動脈描出法の有用性について検討した。 【方法】対象は30秒間の息止めができる川崎病既往18例で年齢は13-34歳(平均19.4歳)である。運動負荷心筋SPECTによる心筋灌流異常とMSCTによる冠動脈病変を比較検討した。対象の1例は高心拍数によるMSCT解析不良のため検討から除外した。 【結果】心筋SPECTとの一致率は全体で75%、LAD=77%、LCX=86%、RCA=63%であった。心筋SPECTとMSCTの不一致は、LAD領域では心筋SPECTのみ陽性例はRotablator後の灌流障害残存、MSCTのみ陽性例は灌流障害のない軽度狭窄を示す所見であった。LCX領域では、MSCTのみ陽性が全てであり、側副循環による心筋灌流の正常所見を示す所見であった。RCA領域では、心筋SPECTのみ陽性例が全てであり、MSCTの描出不良、心筋SPECTの偽陽性を疑う所見であった。 【結語】川崎病遠隔期における負荷心筋SPECTとMSCTによる低侵襲的冠血流評価は、冠動脈形態と心筋灌流を同時期に評価することで冠血流障害の診断能力を向上させ、有用な診断法になると考える。 キーワード: 冠動脈障害 心筋SPECT 冠動脈造影 |
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16列multi-slice CTによる川崎病冠動脈病変の評価
東京女子医科大学附属第二病院小児科: ○鈴木 悠、伊藤 けい子、本間 哲、杉原 茂孝 東京女子医科大学附属第二病院放射線科: 木村 文子、上野 恵子 |
【背景】川崎病の冠動脈障害例では、現在最も信頼の置ける検査は選択的冠動脈造影であるが、長期観察するにあたり繰り返し施行する事の患者への負担は非常に大きい。 【目的】川崎病後遺症の冠動脈病変の評価におけるmulti-slice CTの有用性と問題点を検討した。 【方法】非イオン性造影剤静注後、16列multi-slice CT(Light ultra 16)により撮影を行った。 【対象】川崎病罹患後の巨大冠動脈瘤手術後例3例、非手術例3例の合計6例。検査時の年齢は7才〜26才で男児4例、女児2例であるが、うち1例は施行不能であった。 【結論】動脈瘤及びCABG後のグラフトの描出は良好だった。狭窄病変の外形及び内腔の形態は描出可能例と不可能例が存在した。課題として、息止めが不可能な児では施行不能な事、高心拍数によるmotion artifactの問題が残った。 キーワード: 川崎病 冠動脈障害 16列 multi-slice CT |
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Multi-slice spiral CTによる川崎病冠動脈病変の描出
日本大学医学部小児科:○金丸 浩、唐澤 賢祐、宮下 理夫、鮎沢 衛、住友 直方、原田 研介 |
【目的】Multi-slice spiral CT(MSCT)の川崎病遠隔期の冠動脈病変における有用性について評価を行った。 【対象と方法】対象は川崎病冠動脈障害14例。MSCTはSiemens SOMATOM Volume Zoomを用いた。撮影条件をコリメーション1.0mm、回転時間500ms、ピッチ1.5とした。全例にメトプロロールを検査前に投与した。スキャンのために約30秒の息こらえを必要とした。MSCTイメージの評価は各冠動脈枝の末梢まで観察可能なものをE、少なくとも各枝の近位部が良好に観察されるものをG、左冠動脈入口部のみ観察されるものをPとした。また、冠動脈各4枝(左冠動脈本幹、左前下行枝、左回旋枝、右冠動脈)とCAG所見との一致について検討した。 【結果】全14例のイメージ評価の内G例では、息こらえ不良による動揺が画質の低下の原因となり、特に右冠動脈の画質に影響を与えていた。P例では、高心拍数が画質の低下の要因となった。全例でCAGはMSCT実施前2年以内に撮影されていた。52枝(4枝×14例)中MSCT画像が不良だあった枝を除き,CAGとの比較が可能であった。75%がCAG所見と一致していた。 【考察】1.CAG所見との一致率は75%と高かったが、撮影時の高心拍が画像に対して大きく影響を及ぼす事が確認された。2.MSCTは内膜肥厚や微細な石灰化などの新たな病態評価が可能である。3. 川崎病遠隔期の冠動脈障害におけるMSCTは、CAGにかわる冠動脈形態評価として期待できる。 キーワード: マルチスライスCT 冠動脈 石灰化 |
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Magnetic Resonance Coronary Angiography (MRCA)における 乳幼児の描出能の改善
東京逓信病院放射線科: ○武村 濃、大室 正巳、飯島 衣里子、是永 建雄 東京逓信病院小児科: 稲葉 利佳子、鈴木 淳子 |
(目的)川崎病急性期直後からの冠動脈障害の観察に、従来の呼吸同期法によるMRCAでは乳幼児の冠動脈描出能は不十分であったが、今回幾つかの撮像プログラムの検討により著しく向上した。 (装置・方法)PHILIPS社製GYROSCAN INTERA MASTER 1.5Tを用い、120例中40例のプログラムを変えて、冠動脈部位別描出能、年齢別の描出能につき、当初の画像との相違を検討した。 (結果)プログラムの改善により、非造影でありながら従来よりも冠動脈の信号を高信号として描出でき、アーチファクトも軽減した。改善前の乳幼児の描出率は右冠動脈Seg1-4では81%〜9%で、左冠動脈はSeg5-8が100%〜0.9%、Seg11-13が27%〜9%であった。改善後はそれぞれ順に100%〜30%,100%〜30%,100%〜80%と向上した。また、描出能は幼若例での向上のみならず年長例の向上もみられた。 キーワード: MRCA 乳幼児 冠動脈描出能 |
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川崎病冠動脈の総ての狭窄性病変を MR coronary angiography(MRCA)で描出可能か。
東京逓信病院小児科: ○稲葉利佳子、鈴木淳子、小野正恵、保科 清 東京逓信病院放射線科: 武村 濃、是永建雄 |
(目的)川崎病の冠動脈狭窄性病変をMRCAとX線冠動脈造影検査(CAG)で比較検討した。 (対象)120例(MRCA検査時年齢4ヶ月-37歳)中、CAGに於ける局所性狭窄(LS)は9例(13ヶ所)、再疎通血管のセグメント狭窄(SS)は8例(12ヶ所)、閉塞(OC)は12例(14ヶ所)であった。 (方法)装置は主にPhilips社製 Gyroscan Intera 1.5T master を用い、撮像方法はnavigator echo TFE 法、TFE法、さらにBlack-Blood法(BB法)を併用した。 (結果)MRCAでLSは新たに出現した6ヶ所を加え20ヶ所、SSは12ヶ所で3ヶ所はOCからの再疎通化であり、CAG上のSSの他の3ヶ所はMRCAでLSや壁不整と誤読影された。今後BB法で再検予定である。OCは血管の途絶の他に、異常な高信号で描出される冠動脈瘤はOCを示すことがBB法により証明され11ヶ所が確認された。 キーワード: 冠動脈狭窄性病変 MRCA Black-Blood法 |
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