川崎病既往児の喫煙状況
久留米大学小児科:○牟田 広実、石井 正浩、江上 公康、古井 潤、赤木 禎治、松石 豊次郎 |
【背景】川崎病既往児の自然歴にはまだまだ謎が多いが、高脂血症、喫煙、高血圧、糖尿病など他の動脈硬化因子が加わることによって、動脈硬化が促進する可能性が示唆されている。しかしながら、幼年期に罹患することが多く、後遺症など疾患についての認識不足があることも多い。本研究では、川崎病既往に対する認識、および動脈硬化促進因子としての喫煙状況について検討をおこなった。 【方法】対象は、川崎病で当院に受診歴がある16歳以上の患児365人。質問紙を用い調査した。 【結果】184人(50.4%)より回答を得た。川崎病既往を知っていたものは97%で、知ったのは罹患後5年以上経過してからが多かった。心後遺症に対する誤った認識も多く見られた。現在喫煙している者を28%、過去に喫煙していた者を7%に認めた。ほとんどが興味本位で始めており、喫煙者の1/3が喫煙が動脈硬化促進因子であることを知らなかった。 【結語】今後、外来での一層の防煙教育が必要である。 キーワード: 川崎病 動脈硬化 喫煙 |
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「川崎病急性期カード(日本川崎病研究会監修)」を使ってみて
日本川崎病研究会「川崎病カード小委員会」: ○荻野廣太郎、浅井利夫、長嶋正實、小川俊一、今田義夫、浅井 満 日本川崎病研究会運営委員長: 原田研介 |
「川崎病急性期カード」を約20名の既往児の保護者に手渡し、そこから見えてきた問題点を考察した。 (A)カードが配布された後に加療した患児:大きな問題点はない。記入に要する時間も短く、発症1か月後の診察時に手渡すことにストレスは感じない。 (B)過去に加療した患児:退院サマリーの質によって記入時間に大きな差が出る。入院カルテが必要になることもある。毎年カルテが更新されている施設では診察時の記入は困難であろう。 (C)転居などによって紹介された患児:ほとんどの場合完全な記入はできない。カードを保護者に渡して入院施設での記入を求めるか、不完全ながら記載可能な項目のみの記入しかできない。 <見えてきた問題点>カードを保護者に渡すときの説明:カードを渡すことの意味や意義をどのように説明するかが難しく、また最も時間がかかる。雛形の説明文を作成する必要があろう。 <今後の課題>会員の意見を聞き、改訂版の必要性を考える。 キーワード: 川崎病急性期カード 急性期医療情報 冠動脈後遺症 |
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川崎病に対する包括化の点数設定は妥当か?従来の出来高制との比較
久留米大学小児科: ○石井正浩、江上公康 |
川崎病患児の入院加療において包括化の点数を従来の出来高制と比較しその入院医療費の妥当性を検討した。当院では川崎病患児の全例にガンマグロブリン大量療法(2g/kg)を施行しており、入院時およびガンマグロブリン投与後それぞれ生化学検査と心臓超音波検査を施行する。対象は包括化を開始した5月6月に当科に入院した川崎病児8例である。年齢は7カ月から4才で入院日数は5から7日、使用したガンマグロブリンの総量は15から32.5gであった。包括医療の請求点数は30352点から42630点(平均36663点)、出来高では36783点から62375点(平均46584点)と有意に包括化の方が低い点数を示し、包括医療費が出来高に比し高い点数を示した者は1症例のみであった。医療費中、ガンマグロブリンの薬剤費は15030点から39403点であった。4歳の症例ではガンマグロブリンの薬剤費のみで包括化の請求点数を上回った。 総括 川崎病は広い年齢層に発症する疾患であり体重に応じて適切なガンマグロブリン量を使用する必要がある。これらの点からも現行の保険点数設定を見直す必要があると考えた。 キーワード: 川崎病 ガンマグロブリン 医療費 |
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