川崎病は成人期の動脈硬化の危険因子となるか?
三重大学小児科:○三谷義英
 「川崎病が成人期の動脈硬化の危険因子となるか」は臨床的に重要な課題である。我々のグループが最近10年間に行ってきた研究成果を中心に最近の知見を報告する。
  川崎病後遠隔期の内皮細胞機能の検討
表在冠動脈、抵抗冠動脈、末梢動脈の薬物負荷冠動脈造影法、末梢血管エコー法による研究により、内皮細胞障害を示す結果を得た。最近の他のグループの報告も加え,総括する。
  川崎病後遠隔期の炎症性マーカーの検討
 近年、「動脈硬化は炎症性疾患である」事が報告され注目される。そこで血中炎症性動脈硬化マーカーを検討し、遠隔期冠動脈病変との関連を報告する。

最近の数施設共同研究による川崎病後冠動脈病変の免疫組織化学的検討により、動脈硬化に関連する知見を得たので、その一部も報告する。
近年、虚血性心疾患に対する小児期からの一次予防の重要性が報告される。虚血性心疾患の一次予防における川崎病既往児の位置付けにつき言及する。