川崎病既往児の血清脂質検査ー10年間の追跡成績ー
| 堺市医師会学校医会 日下高志 村田省吾 岡原 猛 竹中恒夫 |
【目的】川崎病の罹患が成人期の動脈硬化病変の危険因子となることが指摘されている。演者らは川崎病既往児が高脂血症、肥満症などの危険因子を併せ持たないような生活習慣を身に付けることを目的として、脂質検査を毎年行い、その後栄養指導講習会を開いている。1994〜2003年までの10年間の結果を報告する。
【方法】堺市内小・中学校に在籍した川崎病既往児の希望者に総コレステロール(TC)、中性脂肪(TG)、HDL−コレステロール(HDL−C)、LDL−コレステロール(LDL−C)を測定し、動脈硬化指数(AI)と肥満度を算出した。
【結果】1)複数回受検者では受検回数が増えるにつれてAI値が減少する傾向がみられた。2)栄養講習会に参加したものの各項目での異常値を示す頻度は、不参加者と比較してTG、TCを除いていずれも有意に少なかった。
【考察】目的意識を持たせることが大切と考えた。 |
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川崎病患児における尿中LDHに関する検討
防衛医科大学校小児科
川村陽一 浅野 優 石渡隆寛 森西洋一 安國真理 島田康子 関根勇夫 野々山恵章 |
【目的】川崎病急性期に尿中白血球増多を認めることがあるが、その詳細は明らかでない。われわれは尿路感染症の部位診断に用いられる尿中LDH活性およびアイソザイムを測定し、その意義について検討したので報告する。
【方法】川崎病患児26名において、入院中に尿中LDH活性およびアイソザイムを測定した。
【結果】尿中LDH活性は急性期40.4±31.9IU/Lに対し、回復期18.5±14.5IU/Lと有意に(P<0.05)低下していた。また、尿中LDHのアイソザイムは急性期、回復期とも、ほぼ全例において1、2分画が優位であり、下部尿路感染症と同様のパターンを示した。
【考察】尿中LDHの総活性値は従来の下部尿路感染症の報告よりも高値であり、「急性期に尿中LDH活性が上昇、かつ1、2分画が優位」な所見は川崎病患児に特有であると思われた。以上より、これらの測定が川崎病の早期診断に有用である可能性が示唆された。 |
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川崎病患者におけるOxidative Stress markerの急性期以後の推移
| 東邦大学大森病院 高月晋一 中島香織 嶋田博光 星田 宏 中山智孝 松裏裕行 佐地 勉 |
【目的】急性期川崎病(KD)において酸化ストレスの指標としての尿中8-isoprostane(8-iso)が上昇し、IVIG投与後に低下することを報告した。8-iso値の急性期から回復期以降における変動について検討した。
【方法】最近2年間に当院に入院したKD患者36例(男女比22:12、2ヵ月〜9歳 中央値2歳)を対照(健常児 20例、1〜11歳
中央値 4歳)と比較した。
【結果】入院時の8-iso値は244-1463(中央値609)pg/mgCrであり、1ヵ月後140-1041(498)pg/mgCr、3ヵ月後179-816(364)pg/mgCr、
6ヵ月後157-423(283)pg/mgCrとなった。健常児に比し、1ヵ月後では中央値が高値を示し、3〜6ヵ月後で同程度の値に低下した。
【考察】川崎病における酸化ストレス値の増加は発症後6ヵ月頃まで持続している。 |
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