ステロイド・パルスとγ-グロブリン併用療法が奏功した川崎病の2例
大阪厚生年金病院
佐野哲也 高田慶応 星野奈津子 加賀麻弥 内川俊毅 甲斐明彦 金沢亜錦
山下純英 田川哲三 清野佳紀 |
【症例1】6歳女児。川崎病確診例(6/6)、第5病日からアスピリン+γ-グロブリン静注療法(IVIG,2g/kg)
行ったが、症状・検査値の改善なく(CRP 22.2, TBil 1.2, Hb 10.1, Alb 2.5)、心エコーでLAD
2.8mm (+3.8SD)と拡大。第7病日よりウリナスタチンを開始、第8病日にメチル・プレドニゾロン(mPSL,30mg/kg)を1回静脈投与、第9病日にIVIG(1g/kg)を追加投与した。mPSL後より解熱が得られ、LAD拡大は正常化し、第19病日に退院となった。
【症例2】3か月女児。確診例(5/6), CRP 5.9, T Bil 1.8, AST
885とIVIG不応のハイリスク例と診断し、第5病日からmPSLとIVIG(1g/kg×2日)の併用療法を行った。第6病日より解熱し、冠動脈病変なく第14病日に退院。
【まとめ】mPSL+IVIG併用療法は、IVIG不応例に有効であることことが示唆される。
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川崎病治療におけるIVGG、ステロイド併用投与(続報)―前方視的多施設共同研究―
群馬川崎病研究会
井上佳也 篠原 真 岡田恭典 小林 徹 小林富男 荒川浩一 友政 剛 森川昭廣 |
【目的】川崎病初期治療におけるIVGGとプレドニゾロン(PSL)併用投与の効果を前方視的に評価する。
【方法】2000年9月〜2004年6月に群馬大学関連9病院に入院した川崎病患者のうち同意を得た165例を、G群:アスピリン、ジピリダモール、IVGG(1
g/kg×2日)、S群:1群投与薬にPSL(2mg/kg/日)併用に割り振り、臨床経過、冠動脈病変の有無を検討した。
【結果】G群81例、S群84例で、両群間で年齢、性別、血液検査所見、重症度スコアに有意差は認めなかった。発熱期間、CRP陰性化までの期間はS群で有意に短かった(P<0.01)。不応例はG群11例、S群3例、経過中の冠動脈病変の合併はG群9例、S群1例と有意に少なかった(P=0.0176)。1か月時冠動脈拡大遺残をG群の3例に認めた。
【結語】IVGGとPSL初期併用投与は臨床症状の改善、冠動脈病変の抑制に有効であった。
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免疫グロブリン療法不応の川崎病に対する早期ステロイドパルス療法
東京都立清瀬小児病院循環器科 菅谷明則 河野一樹 大木寛生 葭葉茂樹 佐藤正昭
横浜労災病院小児科 三浦 大 |
【目的・方法】2004年1〜7月に入院した川崎病63症例のうち初回免疫グロブリン療法(2g/Kg)(IVIG)不応の12例にIVIG追加を行った。このうち発熱が持続した4例に、早期にステロイドパルス療法(メチルプレドニゾロン30mg/Kg/日、3日間)(IVMP)、プレドニゾロン(PSL)内服を行い、その効果を検討した。
【成績】月齢は2か月〜104か月、初回IVIGは4〜5病日、追加IVIGは7〜8病日、IVMPは追加IVIG終了後0〜2日で開始した。総発熱日数は8〜12日であった。3例では白血球数、CRPが初回IVIG前、IVIG追加前、IVIG追加翌日と徐々に増加した。1例でIVMP投与中のみ発熱を認め、不穏となったが、重篤な副作用は認めなかった。PSL内服は13〜40日だった。4例とも心後遺症(CAL)は認めなかった。
【考按】2003年以前もIVIG追加後に発熱が持続した2症例に対し11、15病日からIVMPを行ったが、2例ともにCALを認めた。追加IVIG後も発熱を認める症例に対し早期のIVMP、PSL内服は、発熱期間を短縮し、CALを予防できる可能性がある。
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ガンマグロブリン不応の川崎病に対するメチルプレドニゾロンパルス療法
東京都立清瀬小児病院循環器科 大木寛生 河野一樹 葭葉茂樹 菅谷明則 佐藤正昭
横浜労災病院小児科 三浦 大 |
【目的】ガンマグロブリン療法(IVIG)不応の川崎病に対するメチルプレドニゾロンパルス療法(IVMP)の有効性,副作用の検討。
【方法】IVIG不応のためIVMPを行った川崎病18例[男15例,女3例,月齢30(2-104)]の臨床像の後方視的調査。
【成績】治療:IVIG→IVMP9例,IVIG→IVMP→IVIG2例,IVIG→IVMP→IVIG→IVMP→PSL1例,IVIG→IVIG→IVMP2例,IVIG→IVIG→IVMP→PSL4例。副作用:低体温15例,徐脈15例,血糖上昇11例。冠動脈病変:なし14例,あり4例[拡大2例,中等瘤2例](MPT開始病日9(7〜13)対13(10〜17)p=0.027,有熱期間10(7〜14)対14.5(12〜17)p=0.012)。
【考察】IVIG不応の川崎病に対するIVMPは有熱期間を短縮すべく早期に行うことで冠動脈病変の合併を抑制しうる。 |
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川崎病に対するメチルプレドニゾロンパルス療法の治療効果
東邦大学大森病院 直井和之 監物 靖 高月晋一 星田 宏 中山智孝 松裏裕行 佐地 勉
帝京大学溝口病院 関口恭子 石黒 精 |
【目的】γ-グロブリン(IVIG)不応の急性期川崎病に対するメチルプレドニゾロンパルス(MP)療法の治療効果を後方視的に検討した。
【方法】対象はIVIG(1〜2g/kg)不応例にMP療法(20〜30mg/kgを6〜12hrで点滴静注)を施行した23例。治療前後の臨床データを検討した。
【結果】CRP値はIVIG療法では9.34(0.9〜18.2)から7.4(0.7〜23.7)の低下であった(p=0.11)が、MP療法24〜48時間後では7.4(0.7〜23.7)から1.5(9.6〜0.0)に低下した(p<0.01)。23例中7例は直後は一旦解熱したが、48時間後に37℃を超え、再燃が疑われ追加療法(IVIGまたはMP)を行った。1例は冠動脈瘤を形成した。
【考察】IVIG不応例へのMP療法により、CRPは全例で有意に低下し、23例中16例は解熱し、有効と考えられた。 |
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