川崎病冠動脈障害における心筋血流SPECTによる予後評価に関する検討
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日本大学小児科 唐澤賢祐 阿部 修 宮下理夫 谷口和夫 金丸 浩 鮎沢 衛 住友直方 岡田知雄 原田研介
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【目的】川崎病冠動脈障害の長期予後に関する検討は、成人期に達する重症冠動脈障害例においては最も重要なことである。今回、冠動脈インターベンションを行っていない例における心筋血流SPECTの経時的変化を検討した。 【方法】川崎病冠動脈障害(50%以上の冠動脈狭窄または閉塞)のため運動負荷心筋血流SPECTによる1年以上の経過観察を行った28例(検査時平均年齢19.0歳)で、検査間隔は平均7.5年である。エルゴメーター負荷による心筋血流SPECTを行い、複数回の検査で灌流障害の改善、不変、悪化を判定し冠動脈障害の領域別の予後評価を行った。冠動脈インターベンションを行った例は対象から除いた。 【結果】左冠動脈病変では、改善78%、不変11%、悪化11%、右冠動脈病変では、改善31%、不変15%、悪化54%、両側冠動脈病変では、改善50%、不変17%、悪化33%であった。経過観察中に狭窄性病変の進行を認めた4例は改善50%、悪化50%であった。 【考察】川崎病重症冠動脈障害の予後は多様な自然歴があるため、冠動脈インターベンションを考慮する上でオーダーメードの治療戦略が必要である。 |
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川崎病既往児における急性期及び慢性期の冠動脈病変と慢性期の心筋血流の関連性の評価
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山梨大学医学部小児科 丹 哲士 杉山 央 星合美奈子 勝又庸行 中澤眞平
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【目的】 川崎病(KD)既往児の心筋血流と冠動脈病変の関連性をdipyridamole負荷99mTc-tetrofosmin心筋シンチグラムを用いて検討する。 【方法と結果】63例(うち冠動脈瘤59例、心筋炎等4例)に対して急性期に心エコー、follow-up期に心エコーとシンチを施行した。心筋灌流はperfusion defect score (PD score)により評価した。狭窄性病変の有無にかかわらず、冠動脈瘤を有する群のPD scoreは有意に高値を示した。更に、冠動脈瘤が消退した群は急性期から冠動脈瘤がなかった群よりもPD scoreが有意に高値だった(左冠動脈:p < 0.05、右冠動脈:p < 0.001)。次に冠動脈瘤の変化とPD scoreの関係を評価した。冠動脈瘤の退縮変化のある群は冠動脈瘤を認めない群に比較してPD scoreは高値だった(左冠動脈:p < 0.05、右冠動脈:p < 0.001)。 【考察】 KD既往児の慢性期の心筋血流異常は、急性期における冠動脈瘤の存在に依存しており、冠動脈瘤が消失した例においても、血管内膜の増殖や心筋微小循環障害による心筋血流異常の存在が示唆された。 |
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川崎病(KD)遠隔期におけるPulse wave velocity(PWV)の評価
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京都府立医科大学大学院医学研究科発達循環病態学 二星あゆみ 坂田耕一 浜岡建城
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川崎病遠隔期の動脈硬化進展におけるPWVの臨床的応用の可能性について検討した。 【検討】発症後5年以上のKD既往例138例(平均16.7才)とage-matchした対照539例(平均15.7才)を性別,年齢別(20才未満,20才以上)に分けて比較した。PWVはKD女性の各年齢群ともに対照と比べ差を認めなかったが,20才以上のKD男性で有意に高値であった(KD:1249cm/sec,対照1142cm/sec,p=0.01)。男女別の多変量解析では,男女ともに年齢,SBP,DBP がPWVの独立した決定因子であり(p<0.05),男性においてKD既往の有無とPWVとはp=0.129であった。20才以上のCAL又は一過性拡大のあったKD男性にPWV高値例が多かった(4例:20%)。 【考察】KD遠隔期例に硬化性病変の存在を疑わせる者が存在しており、KD既往例において長期的な動脈硬化進展に対する経過観察の必要性が示唆された。
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