第18回川崎病全国調査成績−増え続ける川崎病−
自治医科大学公衆衛生学教室 屋代真弓 上原里程 大木いずみ 中村好一
埼玉県立大学 萱場一則 柳川 洋
日本川崎病研究センター 川崎富作 |
【目的】わが国における川崎病の疫学像を明らかにする。 【方法】小児科を標榜する全国の病院を2003〜2004年に受診した川崎病初診患者を対象に第18回全国疫学調査を実施した。 【結果・考察】7月25日現在の回収率は69.7%、患者報告数は18,983人(2003年9,070人、2004年9,913人)であった。0-4歳人口10万対罹患率は2003年157.9、2004年172.6であり、増加傾向はここ数年特に著しく2004年の罹患率は1986年の大流行に匹敵するものとなった。男女比は1.4、3歳未満が68%を占めていた。診断は定型例83%、不定型例3%、容疑例14%であった。同胞例は1%、再発例は4%、心障害(急性期)は14%、心障害(後遺症)は4%にみられた。死亡例は8人であった。ガンマグロブリンの使用頻度は86%であった。解熱病日は7日以内が52%であった。(研究会では最終結果を発表する)
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第18回川崎病全国調査における心障害・心後遺症
自治医科大学公衆衛生学教室 中村好一 屋代真弓 上原里程 大木いずみ
埼玉県立大学 柳川 洋
日本川崎病研究センター 川崎富作 |
【目的】第18回川崎病全国調査における心障害(急性期)及び心後遺症(1か月以降)の状況を明らかにする。
【方法】2003年及び2004年の患者を対象とした全国調査結果を集計する。
【結果】7月25日現在の報告患者18,983人のうち心障害ありと報告された者は2,595人(14%)で、その内訳は巨大瘤84人(0.4%)、動脈瘤353人(2%)、拡大1,967人(10%)、狭窄5人(0.03%)、心筋梗塞4人(0.02%)、弁膜症325人(1.7%)であった。1か月以降の心後遺症は844人(4.4%)で報告され、内訳は巨大瘤68人(0.4%)、動脈瘤252人(1.3%)、拡大480人(2.5%)、狭窄14人(0.07%)、心筋梗塞2人(0.01%)、弁膜症89人(0.5%)であった。
【考察】第17回全国調査と比較して、心障害、心後遺症ともその割合は若干低下した。(研究会では最終結果を報告する)
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川崎病出生コホート別心後遺症累積罹患率
福井県南越前町河野診療所 河合邦夫
自治医科大学公衆衛生学 屋代真弓 中村好一 埼玉県立大学 柳川 洋 |
【目的】川崎病患児を出生コホート別に追跡し、心後遺症の累積罹患率が年ごとにどのように変化し、γグロブリンなどの治療の普及がいかに関係するのかを明らかにする。 【方法】第8回から第17回までの川崎病の全国調査から得られた心後遺症ありの者(第8〜14回調査は心後遺症、第15回以降は心障害後遺症にありと記載された者)を、出生コホート別に分けて、1年毎に積算し、出生数10万人あたりの累積罹患率を計算した。 【結果】心後遺症の累積罹患率は1983〜85年生まれが10歳の時点で73〜95.3と高い水準であったのに対して、1986年以降は急激に下がって1986年が48.6、1993年が53.9と50前後で一定していた。1997年以降は心後遺症の記載が心障害急性期と、1か月後の心障害後遺症に分けられたためか、さらに低下し、年ごとにも徐々に低下していた。また男女別では、各年とも男の方が高く、1985年生まれでは10歳時で男121.2、女68.1であった。
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過去6年間に報告された川崎病親子例の疫学特性
自治医科大学公衆衛生学 上原里程 屋代真弓 大木いずみ 中村好一
埼玉県立大学 柳川 洋
日本川崎病研究センター 川崎富作 |
【目的】全国調査に報告された、両親が川崎病既往歴を有する患者の疫学像を観察する。 【方法】2003〜2004年の川崎病初診患者を対象とした第18回全国疫学調査に報告された「両親の川崎病既往歴」のある患者の疫学特性を示し、1999〜2002年に報告された親子例と併せて疫学指標の経時変化を観察する。 【結果・考察】第18回全国疫学調査は7月25日現在で18,983人の患者報告があり、そのうち「両親の川崎病既往歴」があった患者は75人であった。これは全体の0.4%に相当し、1999〜2002年の親子例(0.2%)の2倍に増加した。父親が既往歴を有する患者は31人(41%)であり、2001〜2002年の親子例(44%)とほぼ同じ割合であった。男女比は1.78であり2002年までの1.5より増加した。1歳未満の割合は26%であり、2002年までの32%より減少した。(研究会では他の指標についても発表する) |
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川崎病治療におけるガンマグロブリン投与の現状
自治医科大学公衆衛生学教室 大木いずみ 屋代真弓 上原里程 中村好一
埼玉県立大学 萱場一則 柳川 洋
日本川崎病研究センター 川崎富作 |
【目的】川崎病治療におけるガンマグロブリン投与の現状を第18回川崎病全国調査の結果から明らかにする。 【方法】2003年及び2004年の患者を対象とした 全国調査結果を集計する。 【結果】7月25日現在の報告患者18,983人のうち、ガンマグロブリン投与ありとした16,284人について解析した。ガンマグロブリン(初回)投与総量は、2000mg/kgが80%と最も高く、次いで1000mg/kgが14%であった。追加投与を含めると投与総量は2000mg/kg以上が85%を占めた。投与病日は第5病日をピークとし、投与日数は1日が64%、2日が27%、5日が7%であった。追加治療は、ガンマグロブリン追加投与が最も多く15%、ウリナスタチンが7%、ステロイドが3%、血漿交換が0.2%であった。 【考察】第17回全国調査に比べて投与総量2000mg/kgの割合が増加した。(研究会では最終結果を発表する) |
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