川崎病急性期治療に関する検討 −多施設共同研究−
静岡済生会総合病院小児科 村田浩章
静岡県立こども病院感染免疫アレルギー科 木村光明
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| 川崎病急性期治療としてガンマグロブリン大量療法(IVIG)は、有効性の確立した治療法である。今までの報告、我々の予備研究より、IVIG 2g/kgの2回投与までは効果が期待出来、安全に行えることがほぼ明らかである。しかし、IVIG不応例に対する治療についてコンセンサスは得られていない。今回我々は、IVIG2回投与で改善しない症例(IVIG不応例)の治療選択肢として、IVIG再追加投与、PSL投与、血漿交換、を用意し、それぞれの有効性を明らかにするとともに、IVIG不応例の臨床像を明らかにするため、県内の主要な医療機関9施設が参加して、多施設共同・前方視野的研究を開始した。2005年4月から7月までの4ヶ月で症例数は21、初回IVIG有効率は76%、2回目IVIG有効率は60%(2回の累積IVIG有効率90%)であった。IVIG 2回投与で改善しない2症例に対し、いずれもPSLを投与し有効であった。急性期一過性冠動脈拡大を2例に認めたが、心後遺症を呈した症例は無かった。 |
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統一プロトコールによる川崎病急性期治療の多施設共同研究
東京都立清瀬小児病院循環器科 三浦 大
慶應義塾大学医学部小児科 山岸敬幸
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【目的】川崎病の多施設共同研究の基礎として急性期治療を統一し,その問題点を検討する. 【方法】2004年1月から慶應大学関連23施設で,以下の方針に則った治療を開始した:1) 全例を免疫グロブリン(IVIG)2 g/kg/24 hrsとアスピリン 30 - 50 mg/kg/dayで治療,2) IVIG終了36 - 48時間後37.5 - 38.0℃以上の発熱を不応例としIVIG 2 g/kgを追加,3) さらに不応ならばステロイドパルスか3回目のIVIGで加療. 【結果】2004年に受診した川崎病454例(不全型64例;男265例;月齢1 -144,中央値22)のうち422例にIVIGを行った.不応の59/422例(14%)をIVIG追加で,さらに不応の14/59例(24%)をステロイドパルス(7例),3回目のIVIG(6例)等で治療した.冠動脈病変は13/454例(3%;拡大6,瘤4,巨大瘤3例)に,経過別ではIVIG反応例の5例(1%),IVIG不応例の8例(12%;IVIG追加反応例4,不応例4例)に生じた. 【考察】冠動脈病変は主にIVIG不応例に認めた.今後,本共同研究を発展させ,IVIG不応例の適切な管理法を明らかにしたい. |
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川崎病:4歳以上発症例の問題点 〜過去16年間における冠動脈瘤合併例の検討から〜
広島市民病院小児循環器科 鎌田政博 木口久子 中川直美
広島市民病院小児科 岡崎富男 |
【目的】γglobulin単回超大量療法(γG単超療法)後、冠動脈瘤の発生状況が変化したか、またその問題点につき明らかにする。
【対象・方法】過去16年間にγG療法を行った川崎病353例を、γG単超療法採用194例(I群)と200〜400mg/kg×5日投与159例(II群)に大別して検討した。 【結果】冠動脈瘤はI群11例(5.7%:IAn群、巨大瘤1例)、II群8例(5.0%:IIAn群)に合併していた。月齢構成はI/II群間で有意差を認めなかったが、IIAn群2〜47(19.1±15.6)に比し、IAn群5〜120(50.3±37.4)で有意に高かった。また、月齢≧48の症例数はIIAn群(0例)に比してIAn群(6例)で圧倒的に多かったが、IAn群中≧4歳の2例ではγG開始時(5, 8病日)すでに瘤を認めていた。
【結語】≧4歳の症例では、γG単超療法による冠動脈瘤抑制効果が弱い可能性、冠動脈瘤が早期(or認識されていない間)に形成される可能性があり注意が必要である。
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入院時に冠動脈拡張を認めた川崎病定型例について
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名古屋第二赤十字病院小児科 岩佐充二 横山岳彦 安藤恒三郎
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| 川崎病の発症早期から冠動脈病変(CAL)を認める事がある。その頻度と臨床像を検討した。対象はグロブリン(GG)2g/kgの単回投与を始めた1994年6月から2005年5月の11年間に8病日以内に入院した定型例は386例で、そのうち初発例は376例であった。診断基準5/6 、6/6は371例、4/6+CALは5例であった。急性期に冠動脈径が+2.5 s.d.以上のCALを認めたのは34例で、そのうち入院時(入院3日以内)にCALを認めたのは14例、入院時CALが無くて、GG 使用前にCALを認めたのは3例、入院時CALが不明でGG 使用前にCALを認めたのは1例、GG 使用後にCALを認めたのは16例であった。入院時にCALを認めた14例は月齢中央値 46(2-113)、男/女=10/4で、CALの初発見は4.6 ±1.6病日であった。12人に平均2.9g/kg人のGGを投与した。この14人のCALの最大径は2.9-5.8mm。11人は中央値9(6-20)病日に退縮が確認された。GGを投与してもCALになる例は10病日前後に拡張しはじめることが多い。しかし入院時に冠動脈が既に拡張している例がある。この早期拡張例の頻度は14/376例(3.7%)で、多くはGG投与により速やかに退縮した。
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